「私たちが、傷ついたり、腹をたてたり、悩んだりする、
その本当の原因は、相手や状況にあるのではなく、
私たち自身の受けとめ方、考え方にある」
ある本に、こんな指摘がありました。
たしかに、その通り。
受けとめ方、考え方を変えることができたら、
傷ついたり、腹をたてたり、悩んだりすることを変えられる気がします。
でも、自分自身の受けとめ方、考え方って、
無意識な部分もあり、自覚しにくい。
自覚をしていても、変えることが難しいものですね。
私自身、トライ&エラーですが、
コーチングの手法から、受けとめ方、考え方を自覚したり、
変えたいものは変えていくコツを学んでいるので、
いくつか紹介してみたいと思います。
①自分の感情や状態をそのまま受けとめる
「腹をたてている」「悩んでいる」という感情を、
空の上から眺めるような気持ちでうけとめて
「今の私は、こうなんだ」と認識すること。
②その根拠となっている事柄は、何かを考える
「腹をたてている」「悩んでいる」などの感情が認識できたら
次は、その原因は何かを言葉にしてみます。
例えば、「後輩がきちんと挨拶しなかった」(理由)→「腹をたてている」(感情)
③原因の背景にある、自身のビリーフを明らかにする
ビリーフとは、信念。自分の信じ込み、思い込み。
分かりやすくいえば、「○○しなければならない」というものに当たります。
後輩が挨拶をしなかった(事実)
↓
「先輩、後輩の上下関係はきちんと保たれるべきだ」(ビリーフ)
↓
腹が立つ(感情)
このような流れを確認します。
次に「○○しなければならない」と考えていることについて、問い直していきます。
例えば、先ほどの、「先輩後輩の上下関係が保たれるべきだ」というビリーフについて
何を根拠に(どんな経験から)、それを信じるようになったのか?
それは、合理的なものなのか?
それを信じることで、何を得ようとしているのか?
それを信じることは、私が望んでいる人生にどんな影響をもたらすのか?
問いを立てていきます。
「仕事は、成果主義だから、必ずしも先輩後輩の上下関係が重要でない場面がある(合理的ではない)」とか
「腹が立ったのは、後輩が自分を先輩だと思っていない気がして、馬鹿にされたように感じたからだ(後輩が本当にそう考えているかどうかは、挨拶の有無だけでは分からない)」
「先輩として扱われると、気分がよい(自己肯定感が高まる)」
などなど、自分が大切にしているもの、求めているものが浮き彫りになってきます。
なかなか難しい面もありますが、
まずは、自分を知ることが、物事の受けとめ方を変える基盤になっていくように思います。
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