2016年1月29日金曜日

【スタンフォードの自分を変える教室】 うまくいかないのは、意志が弱いから ではない



チャレンジがうまくいかないのは、「意志が弱いから」ではない。

私たちは、意志の力が弱いことを、自分の性格のせいにしがちです。

「怠け者だから」「根気がないから」と思い、

「どうせ、私なんて…」と卑屈になる人もいるでしょう。

でも、意志の力が弱いのは、

その人の性格のせいではない。

「スタンフォードの自分を変える教室」という本によると、

意志の力が発揮できないのでは、

たいていの場合、
脳と身体が、自分でコントロールできる状態になっていないから。

例えば、

ストレスが高い状態が続いていると、やる気など沸いてこない。

ひどく疲れていると、意志の力など発揮できない。

脳も身体も良い状態でなければ、意志を強く持つことが難しくなる。


逆にいうと、

ゆっくり呼吸して、リラックスした状態をつくったり、

外に出て、適度な運動をしたり、

睡眠をしっかりとるなどして、

身体の状態を整えると、脳の状態にも影響して、

ストレスが減り、自分の意志をコントロールしやすくなるそうです。

たしかに、

ストレスが高い時は、暴飲暴食をしたり、余計なお買いものをしたり、

「衝動的」な行動をしてしまいがちです。

脳も身体も良い状態にないので、つい衝動的な行動に出てしまうのだと思います。


まずは、脳と身体の状態を整えることに集中すると、

意志の強さにつながってくるのかもしれません。



お読みになりたい方は

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

2016年1月28日木曜日

微妙な関係 ■単独では小さなものが全体に影響する

「もう」と「ちょっと」の微妙な関係

「ちょっと、もう」は、少し怒っている感じ。

「ちょっと、もう、いい加減にしなさい」

「ちょっと、もう、超うざいんだけど」などなど。

「もうちょっと」は、少し甘えている感じ。

「もうちょっと、眠っていたい」、
「もうちょっと、飲みたい」などなど。

「ちょっと」は「少し」の意味ですが、

「もう」は、

不満や不服を意味する「もう」なのか、

さらに追加を意味する「もう」なのか、

それとも、特に意味のない呼びかけの「もう」なのか、

いろいろでてきます。

「もう」のさじ加減で、「ちょっと」が意味するものの方向が変わります。

単独では、小さく、存在感がないように思われるものが、

周囲に刺激を与え、

全体に大きく影響すること、ありますね。


2016年1月27日水曜日

「分からない」が、大切

「分からない」が、大切。

相手のことが「分からない」のが、大切。

「分からない」という自覚があると、

相手のことを観察したり、

相手に問いかけたりすることにつながります。

「分からない」があることで、

「分かる」ために、何を、どうしたらいいかを考えるし、何らかの行動につながります。

「分かった」と思った時は、

手ごたえがあるけれど、少し、疑ったほうがいい。

「分かったつもり」になることで、

相手の観察がおろそかになり、

問いかけを省き、

「分かろう」とする努力が少なくなる気がします。



2016年1月26日火曜日

【ダイアローグ・マネジメント】人間関係の「衝突」は、実は、とても価値がある

 



人間関係における「衝突」は、大変なことも多いけれど、実は、とても価値がある。

ケンカや口論にはならなくても、

意見が割れたり、対立したりする「衝突(コンフリクト)」、

人間関係の中で発生することがあります。

「衝突」は、物事を上手く進めることができない「原因」のように捉えがち。

でも、「衝突」は、悪いことじゃない。

「ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織」によると

『あらゆる場面での会話が、

何が真実で、何が良いことかに対する

異なる見方を生み出す可能性を持っている

コンフリクト(衝突)は、必然の結果なのだ』

つまり、衝突があることは、

異なる世界観を持った人が対話している証拠でもあり、健全な活動がある結果といえる。

要は、この衝突を、人間関係の「破壊」ではなく、

人間関係の「生成」へ向けて活かしていけるかということです。

衝突は、

敵意からではなく、

解釈の違いから生まれることに気がつけるようにありたいですね。


言葉は、生きもの。

言葉は、生きもの。

どう話をしたら、自分の言いたいことが伝わるか。

どんな言葉を使ったら、相手に響くか。

コミュニケーションの工夫を考えることは、大切。

でも、言葉は生きもの。

相手の状態によって、

どう受け取られるかは、分からない。

相手の立場、

その時の、相手の気分、

相手も、話をした私の表情や態度を見て、解釈する面がある。

言葉は、関係性のなかで意味がつくりだされる「生きもの」と思います。



2016年1月22日金曜日

【佐藤可士和の打ち合わせ】大切なのは「流されない」こと。事情を受け容れはじめたら切りがなく、ぶれてしまう。



「忙しくて、時間がない」
「まだ能力が足りない」
「お金がない」

「ない」を理由にあげるのは、

挑戦しない自分への「言い訳」かな。

と思うことがあります。

佐藤可士和さんが、

著書「佐藤可士和の打ち合わせ」のなかで

打ち合わせのポイントとして、

『事情のパワーに押し流されない』ことを挙げていました。

仕事を進める時、

関係者から、さまざまな事情がもちこまれます。

「スケジュールが厳しい」

「予算がとれない」

「うちでは、そういう前例がない」

さまざまな事情が分かるにつれて、

「そうですよね」「仕方がないですよね」

と共感する面も出てきます。

でも、可士和さんは、

「優れた仕事人は、事情に押し流されず、事情の流れを変えられる人」だと言います。

予算がないことも、時間がないことも、なかなかできないことも「分かる」

でも、そこで流されない。

事情に流されると、

少しずつ、目指すべきものからズレてしまうからです。

個人レベルでも、

目指すべきところへ向かっていけるように、

自分に言い訳をしない。

流されないようにしたいですね。

2016年1月21日木曜日

「モヤモヤしている」と感じたら、それはチャンス。

「モヤモヤ」したら、それは、チャンス。

仕事や、人間関係のなかで、気持ちが「モヤモヤ」することありますね。

「なんだか、うまくいかない」

「ちょっと、違うんだけど」

「今ひとつ、相手に伝わっていない気がする」

そんなことを感じたら、それはチャンス。

なぜなら、「モヤモヤ」は、

「モヤモヤ」を感じた時点で、何かを感じ、何かに気がついていることだから。

「なんだか、うまくいかない」と感じた時、

それは、裏を返せば、

「うまくできたら、こんなふうになる」という理想のイメージを、

すでに描けているということ。

「こんなふうにしたい」という思いも持っているということ。

そのために、一歩を歩みだしているからこそ、

「うまくいかない」と感じることができている。

「なんだか、うまくいかない」と感じるのは、

ぼんやりとではあるけれど、

理想と現実の間にあるギャップを、感じとれているということです。

それができている自分を、まずは、ほめてあげていいのではないでしょうか。

「うまくいかない」「ちょっと違う」「伝わっていない気がする」

ちゃんと気がついているから、「モヤモヤ」している。

気がついていることを、何とかしよう。

もっと、良い方向に進めようという気持ちがあるから、

「モヤモヤ」する。


「モヤモヤ」は、自分が前進しようとしているサイン。


「モヤモヤ」は、自分を成長させるチャンスといえそうです。

2016年1月20日水曜日

「発信力」より、「受信力」

「発信力」より、「受信力」

医療や介護の課題を
音楽などのエンターテイメントで解決しようとする活動をしている

Ubdobe(ウブドペ)」の代表・岡さんのプレゼンで出てきた言葉です。

私も含めて、
たくさんの人がFacebookに投稿し、ブログを書いたりしています。

「自分のことを知ってほしい」
「自分の考えていることを伝えたい」
そんな思いを持って、発信していると思います。

書いて終わり、投稿して終わりではなく、
「いいね!がもらえたらいいな」とか、
「コメントがもらえたら嬉しい」とか
「友達」からの反応を期待をしてもいます。

発信は楽しいですし、
「発信力」を高めることに意識が向いています。

『「発信力」より「受信力」』

という岡さんの言葉で、改めて「受信力」の大切さに気がつきました。

自分のことを認めてもらったり、

自分の考えや気持ちを受けとめてもらうには

まずは、自分が、誰かを認めたり、

誰かの考えや気持ちを受けとる。

相手は、一体、どんな人なのか。

どんな時、何を考え、何を求めているのか。

それをつかむことができると、

相手の心に響く言葉を、発することができるように思います。

つまり、

「受信力」を意識しているからこそ、「発信力」も高くなる。

今日は、そんな気づきを発信しています。


2016年1月18日月曜日

【「学力」の経済学】成功する大人は、どんな教育を受けているのか?


子どもを「ご褒美」で釣ってはいけないのか?

教育経済学者の中室牧子さんによると、答えは「釣ってもいい」。

ただし、「ご褒美」の与え方が肝心だそうです。

例に挙げられているのは、

「テストで良い結果を出したら、ご褒美をあげる」と言うこと、

「本を1冊読んだら、ご褒美をあげる」と言うこと

どちらが、効果的か? という質問。

研究で効果が示されているのは、「本を1冊読んだら、ご褒美をあげる」こと。

ご両親は、「子どもに良い成績をとってほしい」=「テストで良い成績をとってほしい」

と願っているわけですが、

「良い成績をとる」(結果)にご褒美をつけることは、あまり効果はなく、

「良い成績をとる」ことにつながる具体的な行動(たとえば、本を読む)

にご褒美をつけた場合、効果が顕著にあらわれたとのこと。

結果=アウトプット にご褒美をつけるのではなく、

結果につなげるための行為=インプット にご褒美をつけることのほうが、

意欲(モチベーション)が高まり、行動につながるということです。

これは、子どもだけではなく、大人にも当てはまるのではないでしょうか。

例えば、「引き締まった体を手に入れる」という目標があり、

「引き締まった体を手に入れたら、ご褒美をあげる」

と言われても、今ひとつ、気持ちが動きません。

30分歩いたら、ご褒美をあげる」
「週に2回、ジムに行ったらご褒美をあげる」

といわれたら、取り組んでみようかなと思えてきます。

自分の目標をつくったら、

具体的な行動に落とし込んで、

行動したら、少し自分にご褒美をあげてみると効果が高そうです。



2016年1月14日木曜日

人は、都合よく、辛さを忘れて、幸せになる

人は、幸せになるために、都合よくできている。

「幸せ」の「幸」の漢字のなかには、

「辛い」の「辛」があり、

「幸せの中には、辛さがある」と読むことができます。

人は、都合よく生きているので、

幸せの中にある辛さを、都合よく忘れ、

都合よく、思い出すものかもしれません。

詩人の吉野弘さんが、「幸」と「辛」について、次のように書いています。

辛さを持っている人でも、

四六時中、辛さに打ちのめされているわけではなく、

辛さを忘れているひとときもあります。

それをひとつの幸福とすれば、

幸せの中に含まれている辛を、私たちが忘れやすいこととみあっています。

幸と、辛の違いは、ほんのわずか。

そのわずかな違いの間を、生涯、往復しているのが人間なのかもしれません。

幸いの中の人知れぬ辛さ

そして時に

辛さを忘れてもいる幸い

何が満たされて幸いになり

何が足らなくて辛いのか

吉野さんの詩の対比、深いですね。



2016年1月12日火曜日

【もしドラ イノベーション】説得とは、相手の得を説くこと

【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んだら】説得とは、相手の得を説くこと


「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んだら」のなかで、私が「なるほど」と思った点。

説得とは、相手に依頼することではない
説得とは、相手にとっての得を説くこと

ドラッカーは「イノベーションと企業家精神」の中で、次のように説明しているそうです

「企業家戦略というものが、顧客にとっての効用や価格、顧客に特有の事情や価値からスタートするとき、成功の確率がきわめて高いこともあきらかである」

顧客にとって「お得」なことに焦点をあてると、
どんな商品やサービスを提供したらいいかが見えてくるということですね。

個人のレベルで、他人と良い関係をつくりたい時も、
相手の「得」を考えて、話をすることが有効なのかもしれません。

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