2017年6月14日水曜日

【かっこいい齢の重ね方って、ありますか?】



 
「同世代の友達なんて、つまんないからひとりもいない!」
潔いタイトルがついたページに目がとまり、ページをめくりました。

都築響一さんの著書「独居老人スタイル」

「独居老人」と聞くと、孤独で、寂しそうなイメージを持ってしまいがちですが、
この本は、若い人以上に元気で、自分を貫いて、一人で楽しそうに暮らしている老人を取り上げています。

その一人が、鳥取県で輸入用品雑貨店を営む水原和美さん。
水原さんの店には、50歳以上も歳が離れた若い子たちが集い、
話をちゃんと聞かなかったり、態度が悪かったりすれば、水原さんに怒られたりしている。

水原さんが相手にするのは、若者だけ。
水原さんが誘っているのではなく、若者が自然に集まってくる。
それが「楽しいからやっている」だけだといいます。

水原さん曰く
「同世代の友達なんて、一人もいない。大っ嫌い。近所のゴシップだとか、病気の話とか、くだらない話ばかりで聞いていられない」とのこと。
近所づきあいもずっとしていないそうです。

水原さんは若者に対して優しいわけではなく、
むしろ、びしっと怒ることが多い、うるさいオバサン。
その怖くて、うるさいオバサンのもとに若者が集まるのには、
やはり理由があるのでしょう。

水原さんにお会いしたことはないけれど、
おそらく、自分の価値基準の軸をしっかりと持ち、
それに基づいて、良いこと、悪いことを、ストレートに言葉にして、
相手にぶつけることができる人なのだと思いました。

同世代の人から、近所の人から「変わっている」と思われても、関係ない。
自分を貫いて、齢を重ねていけるのは、かっこいいですね。

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