2017年4月13日木曜日

プライドのために「好きにしろ」

#梅どらやき@つくば


「齢をとると、すごく頑固になるのよね」

電車の中で、中高年の女性の声が耳に入ってきました。

話のタネは、仕事をリタイアした夫についてです。

夫が自宅にいるため、気をつかい、食事を用意することが大変というものでした。

夫には「食事は、妻に用意されるもの」というこだわりがあり、

奥さんはその「夫のこだわりに応じなければならない」と思っているようです。

若いころはそれほどこだわりが強くなかったが、年齢を重ねるにつれて譲れないことが多くなってきたようです。


哲学者・池田晶子さんは、「プライド」について次のように書かれていました。

『自分の人生は、生きたいように生きればよい。他人にどう見られるかが、なぜ、問題か。

問題は、自分に対する恥である。

自分が自分に恥ずかしいと感じる、これが本当の恥になる。

自分に恥じない。それを「プライド」と呼んでみる。

他人に恥じるのではなく、自分に恥じない。これが本当のプライドである』

 つまり、人生は、自分が「好きなようにしろ」という意味。

年齢が高い夫からの「食事は妻がつくる」という要望を受け入れるばかりでなく、自分の好きにすることを選び、嫌なら辞めてみると、この奥さんの「プライド」が生まれるのかもしれません。


「生きたいように生きる」を身に着けると、世界が拡がりまそうですね。



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