「障害のある人も、障害のない人もともに安心して暮らせる家」をコンセプトにしているシェアハウス「ぱれっとの家 いこっと」では、入居者募集をしています。
「いこっと」とは、どんな家?を簡単に説明すると
①障害のある人も、自分の力で暮らせる家
②一人ひとりが個室を持ち、共用のキッチンとリビングがある
③入居者同士のコミュニケーションを大切にし、自分たちで住まい方をつくっていく家
です。
私は、入居者の一人として、時々、「いこっと」での暮らしについて質問を受けますが、
質問は、2つの種類に分けられます。
一つは、「障害のある人と暮らすなんて、大変なのでは?」というマイナスイメージから出てくる質問。もう一方は、「障害のある人と暮らすなんてなんだか面白そう。どんなふうに生活しているの?」という興味から出てくる質問で、プラスイメージから出てくる質問です。
「障害のある人と、障害のない人がともに安心して暮らす」というコンセプトに興味を持ち、どちらかといえばプラスのイメージを持っていても、「私は、選択しない」という立ち位置の方もあります。仕事の都合や好みのライフスタイルを考えると、「いこっと」での暮らしは、自分の求める暮らしとは違う。つまり、頭では「価値がある」と思っても、感覚的に受け入れられない方もいます。
この家での暮らしについて、私自身が「難しくて、大変ですか?」と聞かれたら、答えはYESですし、「簡単で楽しいですか?」と聞かれたら、こちらも答えはYESです。
「難しくて大変」と思うことはあり、また、「簡単で楽しい」と思うこともあるからです。
ただし、少し強調しておきたいことは、「難しい」と感じることは、「障害」が原因となって発生するとは限らないということです。
むしろ、「障害」が原因と言い切れず、複雑な背景が絡み合って発生しているようにみえる問題が「難しい」のです。その難しさにどう向き合うか?が問われます。
これまでの人生で経験したことがない「問い」が多いので、正直にいえば、とても重いです。
でも、そういう問いに向き合うからこそ、得られるものは大きいです。
私自身が「いこっと」での生活を通じて得た気づきは沢山ありますが、
あえて挙げるなら、
「障害のある人」と「障害のない人」との境界線は、よく分からないということ。
障害の有無ではなく、「人」としての「在り方」が大切だということ。
他人に向き合うことで、自分のことが見えてくるということ。
自分の価値観のものさしが変わり、物事を柔軟に捉えるようになったり、
逆に、大切にしたいことは、徹底して貫こうとする経験もありました。
似たような経験ができる場所は、他にもあるのかもしれませんが、
「いこっと」は、さまざまな学びを得られる場の一つであると思います。
入居にご関心のある方は、まずは、体験入居から。
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