2017年3月8日水曜日

【次に進むために、必要なことは?】



「ものごとは、きちんと認識しないと、現実として受け止められませんし、受け止められないと次へ進めない」

「ある種の形で記録し、提示しなければ、事実の断片は現実を構成せずに忘れ去れてしまう」

「記憶が共有され、人々が社会を成すと、呼び出す声が聞こえる。それに対し、レスポンス(応答)しなければならないという動きが起きる。それが、その社会における責任です」

社会学者小熊英二さんの著書「首相官邸の前で」の中に収録されている。
作家・高橋源一郎氏と対談の言葉です。

小熊さんは、東日本大震災の後の2012年、首相官邸前に20万人もの人が集まった事象に注目。映像で記録しました。上記は、「なぜ、映像作品をつくることにしたのか?」という問いに答えたものです。

小熊さんの指摘は、個人の経験としても当てはまるように思います。

まず、自分にとって「何が、課題なのか」をきちんと認識できないと、現状をつかめない。
現状をつかめなければ、次の一歩をどこへ踏み出したらよいかもわかりません。

課題を解決するために、他人の力を借りる必要がある時、
協力してもらう人と、現状の認識がずれているとうまくいかないですし、
「何が、課題なのか」を共有できていないと、意見を交わしてもも噛み合わず、
ずれまくります。

個人的に「何が、課題なのか」を、相手に分かりやすく提示し、
周囲にも「これは、課題だね」と思う人々が増えてくると、
意見が交わされるようになり、アイデアを出す人もでてくる気がします。

組織でいえば、上層部が無視できなくなり、提案を受けいれるかもしれません。

つまり、まず、個人が、現実をきちんと認識すること。

現実に向き合う姿勢を持つことが、第一歩なのだと思います。

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