2014年7月30日水曜日

自分に負けるな



「自分に負けるな」。

TVCMでこんなキャッチコピー、ありましたね。

一番、よく分かっているようで、

実は、一番よく分かっていないのが「自分」かもしれません。

心が落ち着いている時は、特に問題ないけれど、

予想外の出来事が起こった時や、
「いざ!」という時に、

きちんと「自分」をとらえることができて、
不安に飲み込まれず、いつもと同じようにいられる。

どうしたら、
そのような 強い「自分」をつくれるのでしょうか?

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世の中で、一番重要な戦いは、自分の不安との戦いです。

ほとんどの場合、人は相手にではなく、自分の不安に負けるのです。

「失敗したらどうしよう」
「自分はもうだめだ」
「うまくやらないと笑われてしまう」
などなど

あなたの心の中の戦いに、あなたはまず、巻き込まれます。

そして、そこで敗北する人が多いのです。

それは、うんと簡単にいえば、自分の不安と向き合う経験が少ないからです。

ですが、繰り返し経験を積んでいけば、不安が少しずつ見えてきます。

そして、少しずつ、不安との付き合い方を知るようになります。

人によって、その程度は違いますが、経験が私たちを楽にしてくれるのです。

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引き続き、鴻上さんの著書「孤独と不安のレッスン」の一節です。

鴻上さんが、「経験」としてあげているのは、「他者」と付き合うこと。

「他人」ではなく、「他者」というところがポイントです。

「他人」は、ただ周りにいるだけの人。
「他者」は、喜びと同時に、孤独と不安をくれる人。

例えば、
母親のことは好きだけど、母親の言うことを受け入れたくない。
好きだけど、嫌い。
というような場合、母親は子どもにとって「他者」となります。

スパッと割り切れてしまう関係の相手は、「他人」。
スパッと割り切れず、複雑な気持ちが発生する関係の相手は、「他者」といえます。

スパッと割り切れない関係だからこそ、
「他者」と付き合うことは、
自分の孤独や不安に向き合うことにつながるのかもしれません。

深いです。

私は、まだまだ未熟な気がしました。

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