2017年1月30日月曜日

【「幸せのものさし」を、持っていますか?】

長崎駅前にて

「この中で、結婚している人、手を挙げて!」
ある飲み会にて、既婚者の男性が、参加者にこう呼びかけました。

男性の参加者がほとんどで、女性の参加者は2人、独身だったのは私ひとり。
パラパラと手が上がるなか、私一人は、それを眺めていました。

「あの呼びかけは、一体、何のためだったんだろう・・・?」
心の中に疑問を抱えましたが、それを口に出すわけにもいかず、
そのまま飲み会は終わりました。

後日、ある女性の先輩に「実は、こんなことがあったんですよ」と話したところ、

「ああ、それは、あなたのこと妬んでるんだわ」と一言。

先輩の説明は、次のようなものでした。

あなたの仕事ぶりなのか、あなたの日頃の言動なのかは分からないけれど、
その男性は、あなたのことを羨ましく思っている。
あなたと同じようにできない自分が悔しいのかもしれない。

その人の頭の中にある「女性はこうあるべきもの」という範囲から
飛び出している女性を認めたくない気持ちもあると思う。

だから、あなたに「おまえは、結婚してないだろ」という
マイナスのレッテルを貼りたかったんじゃないかしら。
あなた一人が手を挙げられない話題を振って、
「ほら、みろ。お前は、たいした人間じゃない」ということにして、
自分を安心させたかったんじゃないかな?

その先輩の説明と、その男性のことを重ねあわせると、
なんとなく思い当ることがありました。

「やっかいな人ですね。その人は、その人で好きにしたらいいじゃないですか。
私がどうしようと、ほっといてくれたらいいのに…」と、私。

優しい先輩は、
「あなたのことが気になるんじゃないの? 魅力があるから、妬まれるのよ」
と慰めてくださいました。

「そっかぁ、私、魅力があるんですね(笑)」

私は、少し、ほっとしていました。
正直なことを言えば、「結婚している人は手を挙げて!」と呼び掛けられて、
全員が挙手する中、手を挙げられなかった私は、少し凹んでいたからです。

自分で歩いてきた人生ですから、
過去のことを後悔しても始まらないし、
特に後悔することがあるわけでもないのですが、
なんだか、とても悔しかったのです。

先輩のアドバイスを受けて、
「自分の幸せは、自分のものさしで測る」ということを思い出しました

その男性が押し付けてきた「幸せのものさし」に、
私の幸せをあわせて測る必要はなかったのに、そうしてしまったように思いました。

世の中には、男性・女性問わず、「こうあるべきもの」という「ものさし」があり、
大勢の人が持っている「ものさし」から外れて生きていくには、エネルギーを必要としますね。

自分自身が持っている「幸せのものさし」も、一定のものではなく、
様々な人の影響を受けて変わるものです。

ただ、押し付けられた「ものさし」にあわせても、
自分の幸せは測ることができない。

自分自身の「幸せのものさし」を、
無理に曲げたりする必要はないのだと思っています。



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