2015年7月28日火曜日

「スポーツの力」という言葉の力

「スポーツの力」

2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定により、

こんなキャッチコピーを見かけたことがありました。

「スポーツの力」って、なんでしょう?
 
と思います。

私は、パラスポーツのいくつかの競技を観て、

いろいろなことを感じて、

それを共有したいと思ったりして、

取材をして、ほそぼそと発信をしています。

私に何かを感じさせるものが、

「スポーツの力」なのかな?

と考えたけれど、

なにか、ちょっとズレる感じがして

私個人は、ピンときていません。

最近、読んでいる盲ろう者の福島智さんの本に、
こんな指摘がありました。

「言葉そのものには、力はない」。
「行動が伴わないと、言葉から力は生まれないのです」

なるほど、と思いました。

「スポーツの力」という言葉は、

とても抽象的で、ざっくりした言葉だと思うので、

ざっくりしていることによって、

共感できる人が多くなるのかもしれないし、

ざっくりしていることによって、

「なんとなく分かる」で終わってしまい、
心に強く響かないのかもしれません。

「言葉そのものに、力はない」のだから、

言葉に、どんな行動が伴うかによって、

力が生まれることもあるし、

力が生まれないこともある。

同じ言葉でも、それを受け止める人、それを使う人によって、

言葉のもつ力は、異なるものになるはずだと思いました。

逆から考えると、

人に伝えたい、人から聞きたいという思いがあり、

その思いに、何らかの行動が伴うとき、

ほんの一言であっても、言葉から力が生まれる。

そういうことかもしれません。



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