2016年12月7日水曜日

【かっこいい人は、敵意を、好意で返す】


『なぜか好かれる人の「わからせる」技術』という本の中で、

身に着けるとよい習慣として、『敵意には、好意で返す』が挙げられていました。

実例として示されていたのは、サッカー選手のカズ、三浦和良選手です。

現役続行にこだわっているカズさんですが、
解説者の張本勲さんが「もう、おやめなさい」と発言したことが話題となりました。
張本さんのコメントを耳にしたカズさんは、『「もっと活躍しろ」って言われているんだな、と思う。「これなら引退しなくていい、と俺に言わせてみろ」ってことだと思う』と返したそうです。

また、大リーガーのイチロー選手は、日米通算安打数が、ピート・ローズ氏の持つメジャー歴代最多安打記録を超えました。その時、ピート・ローズ氏は、イチローの記録は日本での記録を含んでいるから、メジャーでの安打数で記録を捉えるべきだ(記録として認めるべきではない)と主張。記録をめぐる議論がおこりました。

イチロー選手は、ピート・ローズ氏の発言を聞いて、「正直、ちょっと嬉しかった」と明かしたそうです。ピート・ローズ氏が自分の記録を守ろうと主張した姿を見て、イチロー自身は「僕を認めてくれたと思った」と言ったそうです。

イチロー選手は、「自分と同等か、格下とみている時は、誉めたり、好意的なことを言ったりする。でも、自分と同レベルだったり、越されたと思った瞬間、攻撃的なことを言ったりするようになる」という経験があり、その過去の経験を踏まえて、ピート・ローズ氏の発言について、「自分を認めてもらえた」と解釈したのです。

かっこいい人は、余裕がありますね。

嫌味をチクリと言われたり、
敵意を向けられたりした時に、
敵意を返すのでは、相手と同じレベルに立つことになってしまう。

「嫌な相手とは、同じ土俵で戦わない」ことを選ぶのも、戦略の一つです。

かっこいい人が、
なぜ、かっこいいかというと、
敵意で返さないだけでなく、好意で返せること。

大人って、ことですね。


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