2015年9月2日水曜日

【コトノネ】 生ききる決心をする

「生ききる決心」

季刊誌「コトノネ」Vol.15 http://kotonone.jp/

を読んでいて、何度か、涙がこぼれそうになりました。

悲しいのではなく、感動というのとも、少し違う。

この気持ちは、何だろう?

自分で、自分に、うまく説明ができないまま、

読み進めていくうちに、ぶつかった言葉がありました。

「僕は、自閉症という障害を受け入れたのではなく、

僕のいいところ、悪いところを含めて、

生ききる決心がついたのだと思います」

会話のできない重度の自閉症で、

パソコンや文字盤を使ってコミュニケーションをしている

作家の東田直樹さんの言葉です。

「コトノネ」Vol.15の特集で取り上げられている木更津の

井戸端介護のこと、地域作業所hanaのこと、

それから、東田直樹さんと「コトノネ」編集長・里美さんの対談、

そのほかの記事も重なるところがあるのですが、

誌面に登場する障害のある人、認知症のある人、

ケアや支援をする人、ただそこに居るだけの人、

一人ひとり、それぞれの場所で、さまざまな出来事があり、

ギリギリな感じもあったりする中で

「生きているぞ!」という感じが伝わってきます。

「生きている」という存在感が、ずしっと響いてきたので、

胸が熱くなり、涙があふれそうになったのだと思います。

「人は、自分を受け入れなければならないと

思い込み過ぎているのではないでしょうか」

「人は、自分から逃れることは、絶対にできないからです」

という東田さんの言葉も、ずしっと響きました。

「生ききる決心」がついている人は、

「生きている」という存在感を、

周囲の人に強く感じさせ、影響を与える人でもあると思います。

私自身は、

「生ききる決心」がついているかな?
 
振り返ると、

まだ、「思い込みすぎ」みたいなところを、

ふらふらしている気もします。
 
 「自分から逃れることはできない」と思うと、

覚悟が決まってくるようにも思います。


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