2017年7月4日火曜日

深い傷を負った心は、どのように癒されるか?【映画】マンチェスター・バイ・ザ・シー


映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、
過去の辛い経験を抱えながら、今を生きる人の物語です。

主人公リーの人生を大きく変えてしまう出来事が起きた街・マンチェスター。
その街から距離を置くことで生きてきたのですが、兄の死をきっかけにマンチェスターに戻らざるを得なくなります。過去の出来事と向き合わざるを得なくなり、自分の心の傷に向きあうことになるのです。

過去に起きた出来事を消すことはできない。
自分がしてしまったことを、どんなに悔やんでも、事実は消えない。
過去の事実にどう向き合うのか。
過去を抱えながら、今、これからをどう生きるのか。

そんな問いを、この映画から投げかけられたように思います。

「自分を必要としてくれる人が誰か一人でもいたら、それを支えに生きていける」
「自分に何らかの役割を見つけることがあり、その役割を果たすことに意義を見出すことができたら、それを支えに生きていける」
「どんなに辛いことがあっても、時間の経過とともに、過去の経験やそこから派生した負の感情は少しずつ消化される」
「人は、人によって癒される。人間関係の新たな展開により、新たな気づきを与えられ、それが生きる力になる」
などなど、そんな答えをぼんやり考えました。

明確な答えがないことが、この映画が投げかけた問いの答えなのかもしれません。


映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
http://www.manchesterbythesea.jp/

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