2016年3月3日木曜日

一人のために書く

「実は、〇〇なんです」

今まで、隠していたことを告白するカミングアウトの一文。

江古田は、「実は、パンのまち」。 地下鉄に貼ってあったポスターに、書いてありました。

江古田という町は、

誰かに語りかけるように、「実は」と告白したんです。

暮らしの手帖の編集長だった花森安治さんは、

次のような「実用文十訓」をのこしているそうです。

①やさしい言葉で書く
②外来語を避ける
③目に見えるように表現する
④短く書く
⑤余韻を残す
⑥大事なことは繰り返す
⑦頭ではなく、心に訴える
⑧説得しようとしない(理詰めで話をすすめない)
⑨自己満足をしない
⑩一人のために書く

ブックカフェ「六次元」のナカムラクニオさんが

著書のなかで紹介されていたもので、

ナカムラさんは、最後の「一人のために書く」ことを

大切にされているそうです。

SNSの投稿には

「たくさんの人に読んでほしい」

という思いを持つこともありますが、

たくさんの人を意識して書くよりも、

一人の人を意識して書いたことが、

結果としてたくさんの人に響くことがある気がします。

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