2016年1月18日月曜日

【「学力」の経済学】成功する大人は、どんな教育を受けているのか?


子どもを「ご褒美」で釣ってはいけないのか?

教育経済学者の中室牧子さんによると、答えは「釣ってもいい」。

ただし、「ご褒美」の与え方が肝心だそうです。

例に挙げられているのは、

「テストで良い結果を出したら、ご褒美をあげる」と言うこと、

「本を1冊読んだら、ご褒美をあげる」と言うこと

どちらが、効果的か? という質問。

研究で効果が示されているのは、「本を1冊読んだら、ご褒美をあげる」こと。

ご両親は、「子どもに良い成績をとってほしい」=「テストで良い成績をとってほしい」

と願っているわけですが、

「良い成績をとる」(結果)にご褒美をつけることは、あまり効果はなく、

「良い成績をとる」ことにつながる具体的な行動(たとえば、本を読む)

にご褒美をつけた場合、効果が顕著にあらわれたとのこと。

結果=アウトプット にご褒美をつけるのではなく、

結果につなげるための行為=インプット にご褒美をつけることのほうが、

意欲(モチベーション)が高まり、行動につながるということです。

これは、子どもだけではなく、大人にも当てはまるのではないでしょうか。

例えば、「引き締まった体を手に入れる」という目標があり、

「引き締まった体を手に入れたら、ご褒美をあげる」

と言われても、今ひとつ、気持ちが動きません。

30分歩いたら、ご褒美をあげる」
「週に2回、ジムに行ったらご褒美をあげる」

といわれたら、取り組んでみようかなと思えてきます。

自分の目標をつくったら、

具体的な行動に落とし込んで、

行動したら、少し自分にご褒美をあげてみると効果が高そうです。



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