2018年6月5日火曜日

スポーツも、テレビも、根源は同じ問題? #スポーツの品格



元・プロ野球選手の桑田真澄さんと、佐山和夫さんの著書「スポーツの品格」のイントロ部分に、次のようなことが書かれていました。

『スポーツとは、正々堂々とフェアに戦うものです。いわゆる「暴力」からは、いちばん遠いものでなければならない。(中略)指導者だから、先輩だから、という理由で、理不尽な行為が許されていいはずがない。僕の原点にあるのは、そういう強い思いなのです』
『スポーツの世界は、どんどん進化しています。競技自体のレベルも進化しているし、スポーツ医科学の知見も進化しているし、道具も進化している。唯一、進化していないのが、指導者が若い選手に接する際の指導理念なのではないかと思います』

この本は2013年の発行ですが、桑田さんのご指摘、
最近、話題になっている「日大のアメフト問題」にも通じる指摘だと思います。
ただ、この問題を繰り返し取り上げている、テレビ番組を見ていると、
番組を通して、一体、何を伝えたいのかが分からなくなりました。

番組制作者は、「とにかく視聴率取れればいい」ってことなのかなと思い、
「相手の選手を潰しても、勝てればいい」という指導者と、
「なんでも視聴率取れればいい」というテレビ番組製作者は、実は、同じなのでは?
と考えたりします。

指導理念が欠けている
指導理念が間違っている。
スポーツの分野で、そんな現状があるとしたら、どうやってそれを改善するか。
進化の遅れをどうやって取り戻すか?
そのプロセスを考えるうえで参考になるテレビ番組を観たいです。

スポーツの品格 (集英社新書)


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