子どものための本ですが、
この本は、子どもたちにこの本を読み聞かせする大人(親)のために書かれていると思いました。
「ちいさいおうち」は、田舎の静かなところに建てられた「ちいさいおうち」の物語。
「ちいさいおうち」から見えていた景色が、少しずつ、変わっていきます。
自動車が来て、周りに他の家が建ち、アパートメントが建ち並び、
やがて地下鉄が走るようになっていく。
環境の変化のなかで、「ちいさいおうち」がどのようになっていくのか?
どんな気持ちになっていくのか?そんなことを描いている作品です。
ストーリーを追いかけるうちに、
読者は、「ちいさいおうち」の立場になって、
自然を感じたり、都市化について考えたり、
人間の生き方、豊かさとは何なのかと考えさせられます。
自然や、環境や、生き方、豊かさについて見直す必要がある大人のための本。
奥が深い絵本です。
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