2018年1月29日月曜日

子どもの絵本だけど、これは大人のための絵本でもある。私にとっての幸せって何?を考えさせてくれる「ちいさいおうち」



「ちいさいおうち」(バージニア・リーバートン著、石井桃子訳)は、

子どものための本ですが、
この本は、子どもたちにこの本を読み聞かせする大人(親)のために書かれていると思いました。

「ちいさいおうち」は、田舎の静かなところに建てられた「ちいさいおうち」の物語。

「ちいさいおうち」から見えていた景色が、少しずつ、変わっていきます。

自動車が来て、周りに他の家が建ち、アパートメントが建ち並び、
やがて地下鉄が走るようになっていく。

環境の変化のなかで、「ちいさいおうち」がどのようになっていくのか?
どんな気持ちになっていくのか?そんなことを描いている作品です。

ストーリーを追いかけるうちに、
読者は、「ちいさいおうち」の立場になって、
自然を感じたり、都市化について考えたり、
人間の生き方、豊かさとは何なのかと考えさせられます。

自然や、環境や、生き方、豊かさについて見直す必要がある大人のための本。
奥が深い絵本です。



ちいさいおうち (岩波の子どもの本)

0 件のコメント:

コメントを投稿