2017年9月8日金曜日

ニューヨークへ行きたいか?


ちょっと前まで、ニューヨークに行きたいなんて思いませんでした。
なぜなら、もうずいぶん前になりますが、アメリカの医療関係各所を視察するツアーに同行して取材する仕事をさせていただいた時、ニューヨークに1泊だけ滞在したのですが、その時の印象があまり良いものではなかったからです。

雨がしとしと降っていて、肌寒く、ホテルの入り口で傘をさそうとした瞬間、
濡れていた床でつるっと滑ってしまって、すってんころりん。
幸い怪我はなかったのですが、とても情けない気持ちになってしまいました。

第一印象が良くなかったので、それがそのまま記憶に残っていて、
ニューヨークといえば、雨、薄暗い、そして滑る。
旅行でいくなら、ニューヨークよりは、イタリアのフィレンツェか、フランスのパリがいいなぁと考えていました。

でも、原田マハさんの小説「楽園のカンヴァス」を読んで、ニューヨークに行ってみたいという気持ちが沸いてきました。
この小説は、アンリ・ルソーの「夢」という作品をモチーフにして描かれており、登場人物の一人ティム・ブラウンがニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタント・キュレーターという設定です。
この作品を読むと、MoMAにある実物の「夢」を見てみたい気持ちにさせられます。

そもそも、この「楽園のカンヴァス」を読もうと思ったのは、
最初に出てくるのは場面が、倉敷にある大原美術館だったから。
倉敷には、河原家のお墓があるので、美観地区や大原美術館には親しみがあり、
どんな小説か気になりました。「縁」を感じたと言っていいかもしれません。

そして、偶然とはいえ、
9月に入ってからニューヨークのことを思う小説を読んだことも、また、
何かの「縁」のような気がしています。

#原田マハ
#ニューヨーク

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