2022年1月17日月曜日

「こういうこと、あるよね」と思える心



 「なかなか先が見えないなぁ」 再び、新型コロナウイルスの感染拡大。
手指衛生、マスクの着用、密を避ける。日頃の感染対策を続けることでしかないけれど、一体、いつまで続けたらいいのか。とつい、思ってしまう。

 しかし、「柚木沙弥郎のことば」(グラフィック社、柚木沙弥郎、熱田千鶴・著)を読んでいて、「いやぁ、そんなこと言ってちゃダメだわ」と思い直しました。

 「もともと人間というのは、生まれて死ぬという定めがある。誰もが時代は移り変わるということはわかっていることだから、世の中は変わるものだという前提でどっしり構えること」

 「今の時代は特に変化するエネルギーがある社会だと思うんだ。それは毎日の生活、日常の中にもたくさん満ちている。普通に平和に暮らしている人たちの周りにも、今回のウイルスのようなものがやってきた。でも、これまでどの時代でもそういうことはたくさんあった。 もっと日常に目を向けて、暮らしの中で何を大切にしていくか、自分で考えなければいけない。表面的な豊かさに溺れず、個人個人がエポックを画する時代と、楽しみながらきちんと向き合わなければいけないと思いますよ」


 1922年生まれの型染めの染色家。
アートや民藝に詳しい方は、ご存じの方かもしれないが、 私が柚木さんについて知ったのは、つい最近だ。同書に写真掲載されている型染めの作品がオシャレで、実物を見てみたいと思っている。

 自分を取り巻く環境、社会は、変化する。 長く生きていると、様々な変化と遭遇する。
 新型コロナウイルス感染症も、その一つ。 そう思いながら、受けとめていく姿勢を持つことなのだろう。

「こういうことも、あるよね」と思える心でいることが、大切かもしれない。

柚木沙弥郎のことば

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