2020年1月6日月曜日

年賀状に書いた言葉は?


今年の年賀状に書いた言葉は、「学び」に関するもの。
一言で収まらず、長めの文章になってしまいました。

『学びとは、はじめから自分の手許にあるものを掴み取ることである、とハイデッガーは言う。
すなわち、人は何かを知ろうとするとき、必ず、知ろうとすることに先だってすでに何かを知ってしまっている。
一切の知識も何らの思い込みもなしに、人は世界と向き合うことはできない。
そこで何かを知ろうとするときに、まず、「自分はすでに何を知ってしまっているのだろうか」と自問すること。
知らなかったことを知ろうとするのではなくて、はじめから知っていることについて知ろうとすること』

森田真生さんの著書「数学する身体」に書かれていたもの(一部改編)です。



自分が、まだ「知らないこと」を探して、見つけて、知ろうとすること。
私は、それを「学び」だと思っていたように思います。

でも、自分が何を「知らない」のかを把握するのは、
自分が何を「知っている」かを知ることが前提になっています。
これまで知らなかった、未知のものだと思ったことも、
 
実は、すでに知っていたり、知っていることが基盤にあるものかもしれません。

#読書
#森田真生
#年賀状

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