2019年11月5日火曜日

人との距離感



写真には、撮る人と、獲られる人の距離感が表れる気がする。

相手に、ぐっと近く寄るのか。
それとも、少し引いて、距離をとるのか。

どんな作品にしたいか、どんな写真を撮りたいかによって、
距離は変わるものだと思うけれど、
頭の中で計算する前に、自分が、相手と、どの程度の距離をとるのがいいか。
無意識に定めている気もする。

お友達のつながりで、野口健吾さんの写真展「庵の人々 The Ten Foot Square Hut 2010-2019」(銀座ニコンサロン10月30日~11月12日、大阪ニコンサロン11月21日~12月4日)を観にいってきた。

ブルーシートやベニヤ板などで作った「庵」の人々。
被写体には動きがなく、記念写真にでもおさまる感じだ。

撮る人と、撮られる人との間には、物理的な距離がある写真だが、
撮る人と、撮られる人の間の距離が、近く感じる。

撮る人と、撮られる人の間に、なんらかの対話があり、
一定の関係をつくることができなければ、決して撮られなかった写真だと思う。


野口健吾さんWEBサイト
http://www.kengonoguchi.com/



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