2019年11月6日水曜日

大人の気づき #ヨシタケシンスケ



 



「あれもできないな、これもできないな」と考えちゃうことが、ありますね。
それほどネガティブに考えているわけではないけれど、自分の能力とか、現状とかを考えているうちに「できない」と思うことがある。

ヨシタケシンスケさんのエッセイ「思わず考えちゃう」の中で、
「できないこと」がテーマの一つに取り上げられていた。

「あれもできないな、これもできないなって思っているということは、それだけ何か別のことができるようになったから」

「自分ができないことが見えるように、わかるようになってきたんだなっていう。大人の気づきですね」

ヨシタケさんは、こう書かれていました。

本書の中では、「できないこと」についても取り上げており、
「自分にやりたいことがあって、それができないのは、大した悩みじゃない。けれど、
自分の傍にいる人に、できてほしいことができない時に、どう一緒にやっていくかが、実は一番難しい」と書かれていました。

子育てを経験されているお父さん、お母さん認知症の方を介護しているご家族は、
傍にいる人ができないことを許せなかったりする。
でも、そんな相手と寄り添う必要があり、相手への向き合い方が難しいという指摘だと思います。

「できること」「できないこと」に関する2つの指摘に、思わず、考えさせられた。

本書には、くすっと笑えて、肩の力が抜ける話題がたくさん詰まっている。
ただし、笑って終わりではなく、生き方とか、価値観とか、人との向き合い方とか、「思わず、考えさせられちゃう」ような哲学的なテーマも多い。
  
思わず考えちゃう




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