2017年10月31日火曜日

個人が力を発揮できる環境は、ありますか? #ホンダ #技術屋の王国



成果や利益に結びつくかどうか分からないことに、頑張れるかどうか?

これは、最近の私のテーマです。

「頑張る」「頑張らない」「挑戦する」「挑戦しない」の選択は、
個人の価値観や判断に依りますが、組織や集団で同様の問いを立ててみると、
成果や利益に結びつくかどうか分からないことに「頑張る」「挑戦する」を選択するのは、個人の場合よりさらに難しいことのように思います。

利益に結びつくかどうかわからない事業を続けることは、組織の存続に関わります。
組織をまとめる立場の人は、責任も問われます。つまり、ある程度、先が見える選択。利益や成果が見通せる選択をする傾向になるのは、仕方がないような気がします。

ただ、一見、安全策ともいえる、
そうした選択をすることが、本当に利益に結びつくのかどうか。
それは、やっぱり分からないものだとも思います。

『技術屋の王国 ホンダの不思議力』(東洋経済新報社、片山修著)は、
本田宗一郎が創業したホンダの研究開発に注目した本です。
特に、航空機の研究開発の立ち上げから事業化までをまとめており、
そのなかで、ホンダの研究開発力の基盤にある企業風土や理念に触れています。

利益になるのかどうか分からなくても、研究開発する。
前例がないから、挑戦する。
ホンダは、そういう企業風土を持つそうです。

企業規模からいうとトヨタや米国のGMに比べて小さく、
研究開発費用も潤沢にあるわけではないのに、
ホンダは、なぜ、自律型二足歩行ロボットASIMOや航空機を作ることができたのか。

強烈な個性がある人も、組織のなかに受け入れていく。
異質なものも取り入れる寛容さを備えている。
さまざまな要素がありますが、根底にあるのは本田宗一郎が大切にしていた「人間尊重」なのかと思いました。

#コーチング#自分掘り起し#人間尊重#ホンダ#本田宗一郎#研究開発



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