2015年10月15日木曜日

【思考のレシピ】対立を経験して、それを超えると、新しい道がみえてくる

新しい道を発見するのは、どんな時か。

経験したことや、蓄えた知識を、いったん捨てるような境地に

立てた時かもしれません。

羽入佐和子さんの著書「思考のレシピ」は、

物事の考え方について、哲学をもとにわかりやすく解説されている本です。

その中に、「反発や対立は、思考の展開に必要か」という項目がありました。

要約すると、次のようなことが書かれています。

知識が増しても、解決できないことがある。

分析をし尽くしても、分析にかからないものが残ってしまう。

しかし、

問いを続ける中で、

良いか、悪いかなど、対立を経験し、

物事を細部に分けて分析をしつくすことは、

思考の過程において必要です。

対立を経験し、分析し尽くして、

さらにそのうえで、それらを超えて、何かを発見しようとするとき、

思考は、新しい道を見出すにちがいありません。

羽入さんの説明に少し付け加えるならば、

物事を考えるとき、

良い・悪いや、どちらを選ぶかという

対立軸で考えなければならない局面はあります。

でも、その対立で考えたうえで、

その対立を超える道を探してみること。

細部に注目して、分析することは大切ですが、

細部から目を離して、全体を眺めてみること。

対立の思考や、分析の思考を経験したうえで、

それらを超えたところに立って、

思考してみようとすることが、

新たな知恵を生むということだと思います。

経験したこと、蓄えた知識を、

いったん捨てるような境地に立ってみるということですね。


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