2014年4月14日月曜日

【こころの処方せん】幸せについて





自分の「幸せ」って、なんだろう?
と思うことがあります。

他人にとって、
どういうかたちが「幸せ」なのか分からないけれど、
他人の「幸せ」を願うこともあります。


再び、河合隼雄さんの著書「こころの処方せん」に、
興味深い指摘がありました。

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他人の「幸福」のために何らかの断念を行ったという人は、あんがいある。

それは美談にさえなる。それを誇りにしている人もある。

それは確かにそうだと思うものの、
この人は「これでよかったのだ」と自ら言えるような人生を生きることが怖いので、
他人の「幸福」などという看板を借りてきているのではないかと思ったりもする。

毎度のことながら、ここにも正しい答えなどはない。

各人は、己の器量と相談しながら、自分の生き方を創造するより仕方がない。

「幸福」は大切なことながら、
人生の究極の目標とするのはどうかと思う、というところだろう。

断念せずに突き進むのも一つの生き方である。
その時は、「これでよかった」と言えるにしても、
自分や他人の「幸福」を破壊することがあるかもしれぬ、
という覚悟は必要である。

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私にとって、「幸せ」とは、ばくぜんとしたものかもしれません。

自分が、一生懸命に何かをしている、その時が「幸せ」だったり、
誰かに「ありがとう」と言われた時が「幸せ」だったり。

「幸せ」には、かたちがないから、
人生がおもしろいのかもしれません。


 

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