2021年10月10日日曜日

【死にたいけど トッポッキは食べたい】自分を愛することは難しい

韓国料理の「トッポッキ」(お餅を使った煮込み料理)について、つい最近まで「トッポッギ」だと思いこんでいて、「最後のキは濁らないんだぁ…」と知った。
そんな矢先、今度は、同じく韓国料理の「プルコギ」(お肉と春雨、野菜などの甘辛い味のお料理)の「コ」の発音は「ゴ」のほうがネイティブの発音だと教えていただいた。 ただ、こちらの表記は、「プルコギ」「プルゴギ」両方使われているようだ。カタカナ、難しいね。

トッポッキも、プルゴギも、大スキ(^^♪ なのだが、自分では作ったことがない。 コロナで韓国料理のお店にも食べにいけていないから、恋しくなってきた。あぁ、食べたい。

韓国料理について考え始めたきっかけは、1冊の本「死にたいけど トッポッキは食べたい」(ペク・セヒ著)だった。

タイトルの「トッポッキ」に目が留まり、「あ、私も食べたい」と思ったのだ。でも「死にたくはないけどね」と心の中でつぶやきながら、古書店の棚の前で手にした。

タイトルの捻りと、この表紙から、どんな本なのだろう?と興味が沸いた。 そして、パラパラとめくりながら、タイトルと表紙から想像していたものよりも、ちょっと深そうだと感じて購入した。

この本は、軽度のうつ病を患った著者が、医師とやりとりした内容をまとめたものだ。著者と医師とのやりとりは、いわゆるカウンセリングを傍らで聞いているような感じがする。

友だちとの関係性や距離感
自分のことを好きになれない
コンプレックスがある
自分を責めてばかりいる
自分に自信が持てない

著者が抱えている悩みは、心の病を患っていない人も大なり小なり、悩んだことがあるものだと思う。 著者ほど深く苦しんだりはしていないけれど、似たようなこと考えたことがある。

自分のことを愛する。
自分のことを大切にする。

これは、他人との関係を構築するうえで基盤になるものだと思う。
でも、自分のことって、自分自身ではよく分からないことも多い。

心の中で「こうしたい」「こうありたい」と思っていることと、実際の言動が食い違ったり、逆のことをしてしまったりすることもある。
自分自身を縛っていて、息苦しくしている価値観、規範がどのようなものなのか。もやもやするばかりで、はっきりつかめないこともある。

私は、コーチングを学んで資格も取得したけれど、
クライアントさんとコーチングしていて、いつも思うのは、心の中にあるものを「言葉」にして外に出す作業は有意義だということだ。
誰にも話せないと思うような出来事の場合、自分の胸のうちを日記などに文字で書き出して、しばらく時間が経ってから読み返すと、気が付くことがある。頭の中だけでなく、文字にして外に出すので、有効な方法の一つだと思う。
ただ、自分一人でこの作業をすると、同じことを繰り返し考え続けて、マイナス感情にとらわれ続けることにもなりやすい。

信頼して話せる、聞いてもらえる他人がいるなら、話すほうがより効果的だと思う。

病気になるような悩みの場合は、臨床心理の専門家に話す。
自分自身の今後のビジョンや目標を明確にすることができなかったり、
頑張っているつもりだけど前に進んでいる気がしないなど、目標や行動の整理や明確化が必要な場合は、コーチングのコーチに話すのが良いだろう。

著者は、医師とのやりとりを録音し、自分の発言を書き出した。


カウンセリングの内容を改めて振り返ることは、自分自身と向き合う作業になったのだろう。

「自分のことが好きじゃない」「自分のことを愛するのは難しい」と思っている人に、お勧めの1冊。



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