2019年9月10日火曜日

【みんなの「わがまま」入門】それを「わがまま」と捉えられるのは、なぜ? 「わがまま」と指差されるのを不安に思うのは、なぜ?



「デモ」や「署名活動」、社会問題に関する「学習会」や「シンポジウム」
これらの社会活動に参加することに対して、「なんとなく、嫌」と感じてしまうことがある。
「なんとなく、嫌」と感じている人の中には、社会活動に対して「怖い」「自己満足」「クレーマーじゃないか」などとネガティブな言葉を口にする人もいる。

社会運動をしていると、他人から「みんな我慢しているのに」「お門違いじゃないか」・・・「あなたの、わがままだ」と言われてしまうことがある。直接、言われなくても、そういう空気を読み取ってしまうことがある。

それは、一体、なぜ?なのか。

本書は、「社会に対して自分の意見を発すること(社会運動)」=「わがまま」と位置づけ、
なぜ、この「わがまま」は、なぜ、ネガティブに捉えられるのか? 
理由を解きほぐして説明しています。

不安を感じて、言いたいことを言うのを辞めてしまったり
言いたいのに言えない自分に苦しむことを解消するための手がかりを与えてくれます。

本書での「わがまま」は、あらゆる場面で、自分の好き勝手にふるまる広義のわがままとは異なります。
タイトルだけで判断して購入してしまうと、私の思っていた「わがまま」とは違う!と違和感を感じてしまうかもしれませんが、政治や社会問題について自分の意見を発したことがない人こそ、じっくりと読んでみてほしい。

噛みしめながら読み進め、途中で提案されている思考のエクササイズに挑戦してみると、
自分がどのようなことにとらわれているのか。
考えることになります。

自分の意見を言わずにいることを良しとするように、
いつのまにか枷をはめられていたのかもしれない。
そんな気づきもある一冊だと思います。



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