2018年8月1日水曜日

「あの素晴らしい感動を、もう一度」なんて、要らない。#スポーツ#2020#サッカー#28年目のハーフタイム




「ヒデ」(中田英寿)、「ゾノ」(前園真聖)、GKは川口能活。
監督は、西野朗。

アトランタ・オリンピック サッカー日本代表チームは、予選リーグでブラジルに勝利するという「偉業」を成し遂げたが、決勝には進めなかった。

チームに、何が起きたのか。
試合に臨むまでの時間、選手や監督が何を考えていたか。
チーム内での選手同士、監督との人間関係は、どうなっていたのか。
それぞれがどのような思いを抱えて、試合に出ていたか。あるいは、出られなかったか。

監督や選手へのインタビュー、試合のプレーをもとに描かれた
金子達仁さんの著書「28年目のハーフタイム」。

本書を読むと、サッカー日本代表の「舞台裏」を知るような気持ちになります。

私がもっとも注目したのは、

イタリアのASローマのトレーニングセンターの素晴らしい設備を見た著者が

「資金さえあれば、日本で同じようなものをつくるのは十分に可能である。
だが、人々の心はそうはいかない。日本に真の意味での民主主義が定着し、スポーツが血のレベルで求められるようになるには、気が遠くなるほどの時間が必要ではないか」

と指摘しているところです。

この単行本が出版されたのは1997年。
もう20年が過ぎたけれど、どうなんだろう?
「スポーツが血のレベルで求められる」レベルに、少しは近づいているのだろうか?

2020年パラリンピックを控えているけれど、
私は、パラスポーツを取材しているなかで、
オリンピックやサッカーW杯と同じレベルで語ってしまっていいのか?
と思ったりすることがあります。

過度に「感動」求めることは、したくないとも思います。

本書に出て来るキーワードの一つに、「経験」があります。
スポーツをする人も、見る人も、語る人も、
経験を重ねるなかで磨かれていくものかもしれません。

28年目のハーフタイム (文春文庫)




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