2018年4月23日月曜日

これは単なる女優と作家の不倫告白本なのか?





女優の山口果林さんが、主に作家の安部公房さんとの関係について書いた
「安部公房とわたし」。

いわゆる芸能人の「暴露本」という類に入れられる本かもしれません。
こういう類の本は、どちらかというと好きじゃないのですが、
ちょっと思い切って、読んでみることにしました。

理由は、私が育った伊豆半島を、安部公房がしばしば訪れていること。
創作する過程や背景などが分かると、面白いかもしれないという興味が沸いたことがあります。

この本は、
山口さん自身が思ったこと、感じたことを、率直に綴っていると感じます。
この本を書くことで、彼女自身が区切りを付けたかったというのが執筆の動機になっているようですし、たしかに、そういう本なのだろうと思いました。
ただ、好き嫌いは分かれる本だと思います。

本の中には、安部公房が手掛けた作品がいくつか登場します。
安部公房は「弱者への愛は、殺意が込められている」と書いているという記載があり、(「密会」という作品らしいです)これは、とても興味をもちました。

結局、私が子どもの頃に読んだ作品は、一体、何だったのか
残念ながら、それはまだ思い出せません。

#安部公房#山口果林#安部工房とわたし






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