2016年10月14日金曜日

【跳びはねる思考】「黙って、共感する」の「黙って」がなかなか難しい




「黙って、共感する」
これは、できていないですね。いきなり反省です。
「話すよりも、聞く」
「アドバイスをせずに、相手の気持ちに寄り添う」
「共感」するにしても、「黙って」というところが難しい。

東田直樹さんの著書「跳びはねる思考」は、
自分自身の感覚や、世界のとらえ方、考え方や価値観について、
改めて考えさせてくれる本です。

東田さんは、会話のできない重度の自閉症で、文字盤をつかって言葉を発しています。

本書は、東田さん自身が、何をどのように感じているか、世界をどうとらえているか。

人とのコミュニケーションについて、どのような考えを持っているかについて書かれています。

「人の話を聞く」というテーマで、東田さんは、次のように書いています。

僕がつらかったのは、できないこと以上に、
できない気持ちを分かってもらえないことでした。

わかってもらって、何かをしてほしいわけではありません。

相手に共感する気持ちは、誰もが簡単にできるはずなのに、最も難しいものではないでしょうか。

人は、相手の思いを想像したあと、自分ならどうだろうと考えてしまいがちです。

その人の立場に立った時、困難にくじけてしまう自分を、描きたくはないでしょう。

だから、アドバイスだと言いながら、自分が主人公になった物語を創作してしまうのだと思うのです。

僕は、相手のためだという理由で、好き勝手な意見を伝えるよりは、

その人の悲しみや苦しみに、ただ寄り添うほうが、大切なこともあると感じています。

(引用、ここまで)

「相手のため」と言いながら、
実はよく考えると、「自分のため」のこと、よくあります。

「人の話を聞く」ことは、
相手の話を聞くことに徹してみると、
これまで、いかに自分の価値観や意見の押しつけをしていたかが見えてくるのかもしれません。


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