在宅オンラインでミーティングをしていると、パソコンの画面に映っている相手の顔の前を、右から左へ茶色い毛並みの動物が通り過ぎた。
猫だ。
似たような出来事は、他の相手とのオンラインミーティングでもあった。
飼い主がパソコンの画面越しに誰かと話をしていると、その間に割って入ってくる。
それが猫という動物の習性なのか、自宅で飼われているとそういう態度を身に着けてしまいがちなのかは、分からない。
猫をペットとして飼っている人からよく聞くのは、「あのこ、自分のこと人間だと思っているから」というものだ。
「家族の中で、自分が一番偉いと思っている」とか、「誰が遊んでくれるとか、餌をくれるとか、自分に都合がいい人を分かってて、相手によって態度を変えている」という人もいる。
犬は、きちんと躾られると、飼い主の言うことをきちんと聞いて、それを守って行動する。
「お座り」と言われたら、じっと座っているのが犬だ。
それに対して、猫は、気ままに行動する。飼い主から「お座り」と言われても、そのままじっとしていないのが猫らしい。
猫が自分のことを「人間」と思っているかどうかは確認できないが、猫は自分の気持ちの赴くまま行動する傾向があるのかもしれない。
猫が登場する本として思い浮かべるのは
SF小説「夏への扉」だ。
主人公の相棒として登場する、猫のピート。
ピートの好みやあくびや髭の様子などの描写を読んでいると、
猫の様子をよく観察している人が書いたものだと思う。
猫好きな人、ペットとして飼っている人が読むと、
ああ、そうそう、こういうところあると思う猫のツボを捉えていると思うのかもしれない。
物語は、いわゆる「タイムトラベル」もので、30年の時を進み、戻りする。
学生の頃、おそらく20年近く前に、猫好きの友人に勧められて読んだ記憶があるが、
今、改めて読んでも古い印象はなく、面白かった。
猫好きな方に、お勧めの1冊
「夏への扉」
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