2020年4月20日月曜日

【歩く】歩くことって、奥深い



古本屋さんで見つけて、装幀の美しさと、最初の数ページに目を通して、即買いを決めた1冊

ヘンリー・ソローの「歩く」

講演のエッセイなので、ソローのお話を聞くような本でした。

人間と、社会と、動物と、自然と、生きること。

「歩く」をテーマに、それらについての考えが語られていきます。


『何よりも私たちは今を生きないわけにはいきません。

過去を思い出しながら過ぎ去りつつある今の生の瞬間を見失う、

そうしたことのない人こそ、本当に幸せな人です』

ソローの語りの一節です。


生きている「今」を大切にする

そのことを、ついつい忘れてしまい、過去や未来のことを考えてばかりいるのではないか。

そんな問いが浮かんできました。


ソローは1862年に亡くなっており、晩年のエッセイなので、今からずいぶん昔に語られたことのはずですが、

まったく古くない。

時代は変わっても、大切なことは変わらないのかもしれません。


人と接触しないで、軽く身体を動かそうと、なるべく「歩く」ようにしていて、

お天気が良いと、ストレス解消にもなったり、歩くことの効用を実感していました。


「歩く」という行為を突き詰めて考えていくと、「生き方」みたいなものにつながっていくように思い、


とても興味深かったです。

傍らに置いておいて、時々、開いて、読み直したい1冊です。





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