2019年6月13日木曜日

できない時に、やりたくなる。効果的なゴール設定、モチベーションの引き出し方



「何かをしたい」という思いが沸いてくる時は、どのような時ですか?
一つは、これまで、何気なくしていたことが、突然、できなくなった時ではないかと思います。

先日、健康診断を受けるため、前日の夕食以降、食事を控えなければなりませんでした。
「食べてはいけない」と禁止されると、逆に、何か、食べたくなる。
意識すればするほど、食べたい気持ちが増して、やけに空腹が気になりました。
健康診断を終えて、ようやく食べ物を口にできた時の喜びは格別です。
「あぁ、食べられる。美味しい。幸せ」と思いました。

朝昼晩、食事をする度に、同じような感動を得ているわけではありません。
食べることが「できない」時があったからこそ、食べる喜びを改めて実感したのだと思います。

コーチングを学び始めて、最初に読んだ1冊が「コーチングの教科書」(伊藤守・著、アスペクト)です。この本は、一般の方にも分かりやすく、コーチングのポイントがまとめられているのでお勧めです。

この本の中で、「効果的なゴールセッティング」について解説されています。
主なポイントは、
ゴールを、「〇〇しなければならない」と捉えると、エネルギーは下がる。
ゴールを達成するには、その人自身の内側からの原動力が必要。
ゴールについて「自分で選んでいる」という意識が持てると、自発的な行動の原動力になる。そのために、ゴールを達成することで、自分が何を手に入れることができるのかを明確にすることが重要、ということです。

仕事では、売上など具体的な数値目標が掲げられることが多いと思います。
その目標がゴールだとした場合、ただ「この売上を達成しなければならない」とノルマを課された気持ちになれば、モチベーションは上がりにくいでしょう。
社員それぞれが、この売上目標を達成したら、何を得られるのかを明確にできたら、自分のために頑張れそうです。得られる「何か」は、特別賞与とか、より上の役職などが分かりやすいですが、これまでにない経験(キャリア)なども含まれると思います。

ただ、上昇志向を持ちにくい(頑張っても報われないことが多い)現状がある時、
どのように効果的なゴール設定をしたらよいかは、課題かもしれません。

先ほどお話した、「食べられない」時に、「食べたい」気持ちが沸いてきたという経験は、この課題を解決するヒントがありそうです。

「食べられない」状況ではなく、「食べることができる」。
これは、すでに自分自身が手に入れている価値あるもの。
その価値をさらに高めるような行動を「自分で選ぶ」
例えば、ごはんとお味噌汁に対して、素材を作った人に思いをはせたり、ちょっと丁寧に調理してみたりして、「価値あるもの」と位置づけてみる。一口、一口、「食べることができるなんて、あー、幸せ」と噛みしめてみる。

売上や賞与、役職など、仕事で設定されるゴールとは異なりますが、
暮らしの中で何に価値を置くのか、ゴールを設定することも、日々のモチベーションを高めるうえで有意義だと思います。

手に入れていないものだけでなく、
すでに手に入れているものにも目を向けて、
何を手に入れたいのかを決めたいものです。

効果的なゴール設定は、そのゴールを「自分が選んでいる」と実感できるものなので、
選んでいると思えなかったら、設定しなおす必要がありそうです。


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7月開始の方を2名のみ受け付けます。

1回1時間、月2回、計6回からで設計いたします。

ゴールの設定は、コーチングのテーマの一つです。
人に話しているうちに、自分が何を考えているのか分かったという経験ありますよね。
コーチングは、受けている方のニーズに応じて、頭の中の考えを整理したり、目標を明確にする「問い」を提供します。「選ぶ」のは、コーチではなく、コーチングを受けているクライアントさん自身です。

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#コーチング

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