働くことに悩んだら、この本をおすすめします。
「ゆっくり、いそげ」(影山知明・著、大和書房)。
西国分寺でクルミドコーヒーというカフェを経営している影山さんの
仕事、組織、地域でのつながりをテーマにした本です。
もっとも面白かったのは、「外との交換、内との交換」という項目。
「外の交換」の対象は、
例えば、一つのお店なら、お店の中にいる「経営者・社員」と、外にいる「お客様」。
企業は、外に向かって商品・サービスを与える(GIVE)ことで、金銭をいただきます(TAKE)。
つまり、経営者・社員と、お客様との間で発生する
ギブ&テイク関係が、「外との交換」です。
一方、「内との交換」は、組織のなかにいる、人間一人ひとりの間の交換になります。
商品やサービスを手掛ける社員同士が、ちょっとしたやりとりをしたり、
互いに仕事を助けあったり、互いに夢や目標を応援したり、
互いにGIVEし、互いにTAKEする。
そんなギブ&テイクの関係が「内なる交換」です。
組織の在り方を考えるとき、
社員を「人材」と呼び、
「人」ではなく、「モノ」か「手段」のように考えてしまうことがあります。
そういう考え方が、
「お客様のため」といいながら、社員を酷使し、疲弊させてしまう。
クルミドコーヒーの影山さんは、そこに異を唱え、
「内との交換」を意識し、人が人を支援する組織づくりを目指しています。
働くこと、組織、働く人、ギブ&テイク(交換)、利益、
「とらえ方」を変えることで、
組織の在り方や、人の働き方を変えることができる。継続性も実現できる。
働くことに関する新鮮な「とらえ方」を教えてくれる本でした。
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