2016年2月2日火曜日

働き方に悩んだら、この本おすすめ 【ゆっくり、いそげ】 目の前の人を大切にする組織のつくり方



働くことに悩んだら、この本をおすすめします。

「ゆっくり、いそげ」(影山知明・著、大和書房)。

西国分寺でクルミドコーヒーというカフェを経営している影山さんの

仕事、組織、地域でのつながりをテーマにした本です。

もっとも面白かったのは、「外との交換、内との交換」という項目。

「外の交換」の対象は、

例えば、一つのお店なら、お店の中にいる「経営者・社員」と、外にいる「お客様」。

企業は、外に向かって商品・サービスを与える(GIVE)ことで、金銭をいただきます(TAKE)。

つまり、経営者・社員と、お客様との間で発生する

ギブ&テイク関係が、「外との交換」です。

一方、「内との交換」は、組織のなかにいる、人間一人ひとりの間の交換になります。

商品やサービスを手掛ける社員同士が、ちょっとしたやりとりをしたり、

互いに仕事を助けあったり、互いに夢や目標を応援したり、

互いにGIVEし、互いにTAKEする。

そんなギブ&テイクの関係が「内なる交換」です。

組織の在り方を考えるとき、

社員を「人材」と呼び、

「人」ではなく、「モノ」か「手段」のように考えてしまうことがあります。

そういう考え方が、
「お客様のため」といいながら、社員を酷使し、疲弊させてしまう。

クルミドコーヒーの影山さんは、そこに異を唱え、

「内との交換」を意識し、人が人を支援する組織づくりを目指しています。

働くこと、組織、働く人、ギブ&テイク(交換)、利益、

「とらえ方」を変えることで、

組織の在り方や、人の働き方を変えることができる。継続性も実現できる。

働くことに関する新鮮な「とらえ方」を教えてくれる本でした。

読んでみたい方は、書籍の画像をクリックすると、アマゾンにリンクしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿