自分に「ありがとう」と言えますか?
「ありがとう」と「すみません」
どちらの言葉をたくさん使っていますか?
「すみません」は、お詫びの言葉なので、
口にした人は、心の中に、「悪いことをしてしまった」という反省があったり、
「とりあえず、謝っておけば、丸く収まるだろう」と考えていたりする。
「すみません」と言って、気持ちが弾む人は少ないだろう。
これに対し、
「ありがとう」は、受け取った人の気持ちを温かくする言葉だ。
不思議な言葉で、
「ありがとう」は、口にした人も気持ちが温かくなる。
企業のなかには、
社員同士で「ありがとうカード」を交換する仕組みを導入しているところがあるそうだ。
社員の誰かが良い行いをしていることに気がついたら、それを一言カードに書いて、渡すというもの。
「ありがとうカード」を渡したほうも、受け取ったほうも嬉しくなる。
社員同士の「ありがとう」を目に見える形にして、仕事へのモチベーションを高めたり、チームワークを強化できるという。
自分に「ありがとう」を言うのは、どうだろうか?
他人から「ありがとう」と言われることはあっても、
実は、自分で、自分に「ありがとう」を言う経験を積んでいる人は、少ない気がする。
メンタルトレーナーの白石豊さんは、
スポーツや仕事の「本番」で、
プレッシャーに負けず、自分の力を発揮できる心を育てる方法の一つとして、
1日の終わりに、自分で、自分に「ありがとう」と言うことを挙げています。
他人に「ありがとう」を言うには、
他人の態度や行動をよく観て、気がつくことがなければなりません。
同様に、
自分で自分に「ありがとう」を言うには、
自分の態度や行動を振り返らなくてはなりません。
自分に「ありがとう」と言えるように、自分自身について振り返り、
自分を深くとらえているからこそ、
いざという時に集中して、力を最大限に発揮できるのかもしれません。
自分に「ありがとう」と言うのは、簡単そうで、奥が深いものです。
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