何がほしいんだ。
何が言いたいんだ。
それを、いつもはっきりさせたいんだ。
十の力を持っていたら、
九までは、塾だ、受験だ、ちょうちんだでいいよ。
でも一ぐらいは、残りの一ぐらいは、
一攫千金じゃないけど、「やってやる!」って感覚を持ちたいね。
オレ、本気でそう思ってる。
成りあがり。
大好きだね、この言葉。
素晴らしいじゃないか。
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矢沢永吉さん激論集「成りあがり」。
冒頭に書かれている言葉です。
初版が昭和55年の本ですが、
知人の編集者さんから「面白いですよ」と言われて、
初めて、手に取りました。
カリスマ的な存在の「永ちゃん」
ご自身の育った環境や、背景を交えながら、
自分の思いを語った本が「成りあがり」です。
迫力のある本でした。
冒頭の言葉に惹きつけられたのは、
矢沢永吉さんの言葉が、
心の底から、偽りなく語られたものだと
感じられるからだと思います。
幼い時に父親を亡くし、
母親と別れて、両親がいなかったこと。
いつもお腹をすかせていたこと。
そうした中でも、腐らないことを選んだこと。
満たされない欲求を抱えていることや、どろどろ汚い感情もあるということ。
そうしたことを正直に話したうえで、
「オレは、やるぜ」と言い、
「お前も、やれよ」と、励ます。
強さと優しさに、ファンは胸が熱くなるのだと思います。
骨身を削るようにして出された言葉には、力がありますね。
そういう言葉をひっぱりだした取材者も、プロだと思いました。
「永ちゃん」みたいには、とてもなれませんが、
今日も、熱く、生きていたい。
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