2015年8月12日水曜日

【成りあがり】今日も、熱く、生きていたい


何がほしいんだ。

何が言いたいんだ。

それを、いつもはっきりさせたいんだ。

十の力を持っていたら、

九までは、塾だ、受験だ、ちょうちんだでいいよ。

でも一ぐらいは、残りの一ぐらいは、

一攫千金じゃないけど、「やってやる!」って感覚を持ちたいね。

オレ、本気でそう思ってる。

成りあがり。

大好きだね、この言葉。

素晴らしいじゃないか。

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矢沢永吉さん激論集「成りあがり」。

冒頭に書かれている言葉です。

初版が昭和55年の本ですが、

知人の編集者さんから「面白いですよ」と言われて、

初めて、手に取りました。

カリスマ的な存在の「永ちゃん」

ご自身の育った環境や、背景を交えながら、

自分の思いを語った本が「成りあがり」です。

迫力のある本でした。

冒頭の言葉に惹きつけられたのは、

矢沢永吉さんの言葉が、

心の底から、偽りなく語られたものだと

感じられるからだと思います。

幼い時に父親を亡くし、

母親と別れて、両親がいなかったこと。

いつもお腹をすかせていたこと。

そうした中でも、腐らないことを選んだこと。

満たされない欲求を抱えていることや、どろどろ汚い感情もあるということ。

そうしたことを正直に話したうえで、

「オレは、やるぜ」と言い、

「お前も、やれよ」と、励ます。

強さと優しさに、ファンは胸が熱くなるのだと思います。

骨身を削るようにして出された言葉には、力がありますね。

そういう言葉をひっぱりだした取材者も、プロだと思いました。

「永ちゃん」みたいには、とてもなれませんが、

今日も、熱く、生きていたい。
  
■読みたい方は、下記をクリック
成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)


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