「強さ」と「鈍さ」、
「弱さ」と「鋭さ」
これらは、みんな、つながっていますね。
大きな物事を動かす立場の人は、
あまり細かいことを気にしていては、進めない。
他人からどう思われているかも気にせず、
自分が正しいと思う方向へ、突っ走る。
リーダーになる人には、
「強さ」がなければならないし、
良い意味での「鈍感さ」が必要かもしれません。
でも、鈍感さが裏目に出れば、
突っ走るあまり、周りの人が誰もついていけないとか、
見過ごしてきた細かいミスが致命傷につながるようなことが
発生するかもしれません。
リーダーとしては少し頼りなく、
弱さを感じさせる人の中には
細かいことに気がつく人がいるかもしれません。
細かいことに気がつき、
考えすぎて、
自分から行動できないことは「弱さ」かもしれないけれど、
それは裏を返せば、
細かいことに気がつく「鋭さ」を持っているともいえます。
リーダーを助ける「参謀」にふさわしいのは、そういう人かもしれません。
「強さ」と「弱さ」、「鈍さ」と「鋭さ」
いろいろな角度から考えてみると面白いです。
精神科医の名越先生が、
「力量は積み重ならない」というテーマで
次のようなことを書かれていました。
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ダンベルを持ってトレーニングするような筋肉の鍛え方、
つまり、積み重ねるような鍛え方で鍛えられるのは、
人間のもっている能力のほんの一部にすぎない。
積み重ね型のトレーニングで、
筋肉を鍛えると、重いものは持てるようになるけれど、
その過程で、重さに対する感覚は鈍くなる。
一般的な強さは、しばしば鈍さにつながっている。
少しずつ経験を積み重ねるとか、だんだん慣れていくとか
そういう方法ではなく、
対象をじっと見ているうちに本質をつかみ、
全体を一気にとりこんでしまうような方法で
世界を認識し、力量を手に入れる人たちがいる。
感覚を鈍くせず、広げていく。
感覚世界を深めるように、強くなる。
そういう方法は、僕らの人生の中で、活かせる点が多いのではないか。
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感覚の話は、私には、よく分からないところもあるのですが、
何事も負荷をかけるだけではうまくいかず、
締める、緩める、
緊張と、リラックス、
その組み合わせみたいなことかな。
と考えています。
身体だけでなく、
世界をどのように捉えるか、
心の動きをどのように調整するか、
そんな話にもつながってきます。
深いですね(*^_^*)。
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