子どもを「ご褒美」で釣ってはいけないのか?
教育経済学者の中室牧子さんによると、答えは「釣ってもいい」。
ただし、「ご褒美」の与え方が肝心だそうです。
例に挙げられているのは、
「テストで良い結果を出したら、ご褒美をあげる」と言うこと、
「本を1冊読んだら、ご褒美をあげる」と言うこと
どちらが、効果的か? という質問。
研究で効果が示されているのは、「本を1冊読んだら、ご褒美をあげる」こと。
ご両親は、「子どもに良い成績をとってほしい」=「テストで良い成績をとってほしい」
と願っているわけですが、
「良い成績をとる」(結果)にご褒美をつけることは、あまり効果はなく、
「良い成績をとる」ことにつながる具体的な行動(たとえば、本を読む)
にご褒美をつけた場合、効果が顕著にあらわれたとのこと。
結果=アウトプット にご褒美をつけるのではなく、
結果につなげるための行為=インプット にご褒美をつけることのほうが、
意欲(モチベーション)が高まり、行動につながるということです。
これは、子どもだけではなく、大人にも当てはまるのではないでしょうか。
例えば、「引き締まった体を手に入れる」という目標があり、
「引き締まった体を手に入れたら、ご褒美をあげる」
と言われても、今ひとつ、気持ちが動きません。
「30分歩いたら、ご褒美をあげる」
「週に2回、ジムに行ったらご褒美をあげる」
といわれたら、取り組んでみようかなと思えてきます。
自分の目標をつくったら、
具体的な行動に落とし込んで、
行動したら、少し自分にご褒美をあげてみると効果が高そうです。
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