泣いているきみが好きだ
笑っているきみと同じくらい
哀しみはいつもどこにでもあって
それはいつか必ず歓びへと溶けていく
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谷川俊太郎さんの詩「泣いているきみ」の一節です。
中学生の時、同級生の男の子に、家庭で不幸なことがあったのを知りました。
しばらく休んでいたその子が、学校に戻ってきたとき、
強がっている様子はなく、
泣いているわけでもなく、
淡々と過ごしているように見えました。
その淡々としているその姿が、とても悲しかった。
友達のなかには、声をかけていた子もいたと思うけれど、
私は、結局、何も言えませんでした。
谷川さんの詩の一節、最後の2行
「哀しみはいつもどこにでもあって
それはいつか必ず歓びに溶けていく」
「いつか必ず」と強く念をおしているところが好きです。
人それぞれ、大なり小なり、
生きていく過程で悲しい出来事にぶつかることがあり、
その出来事の記憶は、消すことができないかもしれません。
心に穴が開いてしまうこともあるかもしれない。
でも、「悲しみ(哀しみ)は、いつか歓び(喜び)に溶けていく」
と思うと、
なんだか、とても救われるような気持ちになります。
悲しい思い出を思い出してしまいましたが、
今日も元気に、寒さに負けずに頑張ろう
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