2014年5月7日水曜日

自分に穴を開ける



「穴をあける」ことによって
初めて「つなぎとめる」ことができる。

面白い。と感じました。
人間関係の解説です。

著者は、工学博士なので
このような例えになったのかもしれません。

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しっかりした関係を結ぶというのは、2種類ある。
一つは、お互いの接している部分が溶け合っている状態だ。

これは金属を溶接するのに似ている。
言葉を変えると「癒着(ゆちゃく)」。

非常に強固な関係を結ぶことができるのだが、
欠点は、簡単に切り離せないということ、
片方が倒れると共倒れになる。

もう一つの関係は、
お互いが自分に穴を開けて
そこにボルトを通して構造的に結びつくというものである。

穴を開けるというのは、
自分の一部を損傷し、
つまり妥協をして、
相手のために切り捨てるということだ。

友達でも、恋人でも、関係を結ぶときには、
なにかしらの犠牲を伴う。

ようするに、関係を結び、構造的な一体性を得るためには、
それぞれがある程度の犠牲を強いられるという認識があればよい。

それが大人というものである。

無理に関係を結ぶ必要はない。
自分にあく穴の大きさを考え、
価値がある関係かどうか吟味した方がよい。

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森博嗣さんのエッセイ
「常識にとらわれない100の講義」にあった言葉です。

自分に「穴をあける」って、勇気が要りますね。

でも、「穴」をあけたことによって、

違う角度から物事が見えたり、

自分の幅が広がったりして、

強くなれることがある気もします。


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