第159回芥川賞「送り火」と、候補作の一つとなった北条裕子さんの「美しい顏」がどのように評価されていたのかが気になって、文藝春秋・9月特別号を手に取りました。
この号には、弁護士の滝本太郎氏の「私とオウム真理教の三十年闘争 四女と麻原彰晃の遺体を見送って」、薬物で逮捕された元・プロ野球選手清原和博氏の「独占手記 薬物依存症と甲子園の夢」なども掲載されています。
オウム、清原、芥川賞それぞれ、いろいろ思うのですが、言葉にするのは難しい。
人間って、弱いなぁ。
ちょっとしたきっかけで、暴力を正当化してしまったり、薬物に手を出してしまう。
その背景を考えると、孤独だったのだろうとも思えるし、
心に隙があったとも言えるし、幼稚なのかもしれないとも思います。
将来のことが、100パーセント予想どおりに、望みどおりになることはないのだろうけれど、「ちょっとしたきっかけ」がなかったら?、孤独や、心の隙が、少しでも埋まっていたら?と考えたりします。
オウムにしても、清原氏にしても、「あの人たちは、自分とは違うから」と考える方法もあるけれど、それは、やっぱり違う。
「自分とは違うから」ということで思考を停止してしまうことは、危険をはらんでいる気がします。
「自分とは違うから」ということで思考を停止してしまうことは、危険をはらんでいる気がします。
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