思い、悩み、迷い、憂えることを恥じるよりも、
いつまでも己のカラにとじこもって、
人の教えを乞わないことを恥じたい。
人間は、神さまではないのだから、
何もかもが見通しで、
何もかもが思いのままで、
悩みもなければ
憂いもない、
そんな具合にはゆかないのである。
悩みもすれば憂いもする。迷いもする。
わからん、わからん、どうにも判断がつかん、どうにも決心がつかん、
そんなことが日常しばしば起こってくる。
わからなければ、人に聞くことである。
己のカラにとじこもらないで、
素直に謙虚に人の教えに耳を傾けることである。
それがどんな意見であっても、
求める心が切ならば、
そのなかから、おのずから得るものがあるはずである。
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松下幸之助さんの著書「道をひらく」におさめれらている
「思い悩む」という文章です。(一部改変)
「道をひらく」を読んでいると、
他人に伝えたいと思って書いているというよりも
松下さんが自分自身に言い聞かせているように思える
言葉がいくつかでてきます。
上記の「思い悩む」も、その一つ。
自分で自分を省みること、大切ですね。
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