NHK Eテレの番組 「SWITCHインタビュー達人達」(2020年3月21日放送)で放送された
ブレイディみかこさんと鴻上尚史さんの対談を、未放送分も含めて加筆してまとめた1冊。
放送された時も見ていたけれど、お二人の考えや指摘を活字で改めて読んだ。
日本とイギリス
それぞれの国で今、何が問題になっているのか。
問題になっている事柄について、どう対応していったらいいのか。
特に、今後の社会の担い手となる子ども教育に必要なものは何か?
について語られている。
興味深かったのは、「人と違うことをする」ことに対する評価、価値観だった。
保育園で、子どもが他の子と違うことをしようとした時、それを妨げてはいけないという価値観があるイギリス。
他の子と違うことをしようとしたら止められ、同じことをするように促されたり、強制されたりする日本。
日本の学校の中には、髪の毛の色、ストッキングの色まで「校則」で縛る。
生徒・児童が納得のいく理由などない「校則」で、自分たちの身なりや行動を規制されることに慣らされる。
会社という組織に入っても、周囲の人と違うことをするのは難しいかもしれない。
ただ、新しい事業を起こしたり、他の企業と差別化したりするには、誰かと同じことをしていてもだめなのだから、
目的や理念に沿っていることを前提に、人と違うことをすることは許容されるべきだろうし、
挑戦することを促されるべきだと思う。
それを妨げるような空気のある企業は、長い目でみた時、成長を見込めないのかもしれない。
今、自分がいる環境について「窮屈だわ」と思う人は、何らかの自覚があるので、救いがあると思う。
他人や組織を変えるのは難しいので、自分がいる環境について、どう捉えるか。
今、自分がいる環境について「窮屈だわ」と思う人は、何らかの自覚があるので、救いがあると思う。
他人や組織を変えるのは難しいので、自分がいる環境について、どう捉えるか。
自分がどう対応していくのか。
自分自身が居心地よい環境をどうつくっていくか。なのだろう。
学生時代に、変な校則を「そういうものだから」と受け入れ、疑問も持たずに過ごして、
大人になった人は、会社に入っても組織のルールに従って、案外、出世できたりするのだろうか。
右肩上がりで経済成長していた時代にはそうだったかもしれないけれど、 今後はそうはいかないかもしれない。
この本のタイトルには「何とかならない時代」と付けられている。
その時代を生き抜くために必要な視点のいくつかを、お二人の言葉から学んだ気がする。
右肩上がりで経済成長していた時代にはそうだったかもしれないけれど、 今後はそうはいかないかもしれない。
この本のタイトルには「何とかならない時代」と付けられている。
その時代を生き抜くために必要な視点のいくつかを、お二人の言葉から学んだ気がする。
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