「コロナかもしれない」
友人からLINEでそう告げられたら、どうするか?
そんなことを考える機会があった。
相手と自分は濃厚接触者ではなく、最近直接会う機会がなかった人という前提だ。
相談者の症状は、風邪に似ている。
発熱があったが、2日ほどして高熱は下がった。
当初は、回復傾向にあるかと思っていたが、悪寒や体のだるい症状が続いている。
症状が続いていることが気になって、住まいのある地域の保健所、相談センターに電話したうえで、医療機関を受診した。
医師の診断は、PCR検査の対象にはならないとのことで、薬を処方されて帰ってきた。
しかし、症状は続いている。
軽い症状の人でも急変する例があることをテレビで知り、
心配になって、再び、相談センターに連絡して、医療機関を受診した。
しかし、やはり、PCR検査の対象にはならなかった。
相談者は、相談して、受診して、自分にできることは、すでに実行した。
その結果が、自宅療養を継続するということだ。
PCR検査の対象にならないということは、
新型コロナウイルスに感染している可能性が低いか、
感染していても比較的軽い症状ですんでいるのかもしれない。
しかし、症状が継続しているということ
新型コロナウイルスに感染しているか否かが分からないこと
この2つが重なって、不安が増しているのだろう。
どうしようもなく、LINEで発した言葉が「コロナかもしれない」だ。
そんな言葉を受け取った時、私に、一体、何ができるだろう?
もし、自分が同じ状態に置かれたら?と想像すると、不安が湧き上がってくる。
「大丈夫だよ」とは、安易に言えない。
軽い症状でも急変する例があると言われている。
「症状に変化があったら、また、すぐに医療機関に行ってね」だろうか?
すでに2度も、相談・受診している相談者は、自分の症状を注意して捉えているはずだ。
そんなことを言われなくても十分、分かっているに違いない。
私が相談者に言えるのは
「それは、不安になるよね」
もしも、私だったら?と想像して考えられることくらいだと思う。
私がどんな言葉を返しても、相談者が自宅療養を続けている状態は変わらないだろう。
ただ、同じ状態を続けるにしても、
「コロナかもしれない」と考えている人が
少しほっとしたり、不安が少しでも軽くなればと思う。
そういう言葉を、探している。
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