2014年4月22日火曜日

うそではないけど、事実でもない




ウソではないけど、
事実でもない。

取材者が、書いているものは、
そういうものかもしれません。

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ライターは「特権者」である

当事者に対しても、読者に対しても、

何を書くか、どう書くか

裏を返せば、

何を書かないか、どう書かないか、
は、ライターの自由である。

だからこそ、自分の書いているルポが

< むなしいこと >

< 真っ赤なニセモノ >

だという苦い認識をどこかにもっていないと、

その文章は

たちまち鼻持ちならない正義感や

したり顔の解釈の腐臭を放ちはじめるだろう。

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作家の重松清さんが書かれていた一節。

「書くこと」は

何かを、表に出すこと。

しかし、

その何かは、文章にされた途端、
「事実」とはいえないところが出てきます。


祀り上げたり、叩いたり、
というのは、極端な例ですが、

文章として表に出されたものが、
取材対象に対して、何らかの「力」を働かせるものになる。
そういうことがあります。

つくづく危険な行為だな
って、思います。

それでも、
私が書き続けてしまうのは、

取材を通じて、
私自身が、何かを感じ、得るものがあるからだと思います。

私が書いたり、撮影したものが、
誰かに届き、
巡り巡って、
取材で関わった方々に還元できるように、

今日も、また一歩。
頑張ろう。


写真は、三軒茶屋にある「愛と胃袋」さんのお料理
見た目も美しい。

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