「責任」という言葉は、重い。
自分の発した言葉、自分がとった行動が、
特に誰かを傷つけたり、何かを損なったりする結果につながった時、「あなたの責任だ」と言われる。
「責任をとってください」と言われる。
謝罪の言葉を述べたり、金銭を渡すことが発生するかもしれない。
でも、そもそも「責任」って何なのか?
なぜ、自分の発した言葉、自分のとった行動に「責任」が求められるのか?
この本は、「責任」の基盤となっている「意思」について解説する。
「自己責任」と言われる時、なぜ、「責任」と「自己」が結びつけられるのかを示してくれる。
「自己責任」を言われていることも、よくよく考えてみると、
そこに「責任」はないのかもしれない。
結果について、その原因を「自己」に結びつけることが適切でないこともありそうだ。
哲学の話だが、著者の対談でまとめられているため、比較的読みやすい。
能動態、受動態、中動態の話、当事者研究に関心がある人には特にお勧めの1冊。
能動態、受動態、中動態の話、当事者研究に関心がある人には特にお勧めの1冊。
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