コロナ禍2度目の春。新年度がスタートした。
小中学生、高校生など、進級、進学した若い人たちに特にお勧めしたい本を考えた。
まず、思い浮かんだのがこの1冊。「なぜ人と人は支え合うのかー「障害」から考える」(渡辺一史著)だ。
障害のある人、生活をするうえで誰かの助けを必要とする人について書かれているが、障害のない人(健常者と呼ばれる人)だって、一生、誰の手も借りずに生きていける人などいない。
病気になったり、高齢により介護が必要になることもある。
健康な人でも時と場合によって、多かれ少なかれ、誰かの助けを借りることはある。
そういう前提を、改めて、思いださせる。
さらに、重度の障害があり、日常生活をおくるうえで誰かの手を借りる必要がある人について、彼らは「支える側」にいるだけでなく、実は「支える側」にもなりうることを示してくれる。
「障害」を通して、人と人の関係性について考えさせられる。
自分自身の存在価値についても考えるきっかけになるだろう。
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