2016年4月15日金曜日

【調理場という名の戦場】 きれいごとだけでは、信頼関係はうまれない




自分が「本音」を言わないなら、

相手から「本音」が出てくるわけがない。

本気で、よいものをつくろうとしているからこそ、

本気で、よい結果を出そうとしているからこそ、衝突する。


ただし、「本音」が、自分のプライドから出てきているものであれば、

それは、「本音」ではないだろう。

本気で、よいものをつくろうとしているか。

本当に、よい結果を出そうとしているか。

そのために、「本音」を言っているか。

「本音」について、自分自身に問い直すことが大切なのかもしれません。



「調理場という名の戦場」は、

単身フランスへ渡り、一流シェフとなった斉須政雄さんのエッセイ。

その中に、次のような言葉が、ありました。



きれいごとだけでは、信頼関係に至れない

小さな起伏は日常にあふれていて当たり前なのだから

気持ちを呑みこんでなんかいられない

みんな吐き出して

相手と言い争って

それで初めて相手の行動の意味や理由が理解できるのです

親しくなればなるほど、お互いの「我」も出てくるから

ある時に、ガーッとやりあわざるを得ない。

「その考えは、違う」

そう思ったら、言うべきです。

権力をみせつけるためではなく、

本気でいいものをつくりたいから追いつめるのです。

上っ面なことばかり言っていては

意思疎通が滞る。

一生懸命やっていればいるほど、

本当は必ず、何か衝突するところが出てくるはずです。

人間関係について考えさせられる部分でした。

この本には、

仕事や生き方に関わる熱い言葉がたくさんちりばめられています。


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