人と信頼関係を築くには、
どんなことを心がけたらよいでしょう?
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」
(坪田信貴・著、株式会社KADOKAWA)
は、タイトルそのままの物語ですが、
ストーリーの終わりに、学習塾の先生である著者から、
人材育成のポイントが紹介されています。
私が関心を持ったのは、
人と信頼関係を築くうえで、相手のどのようなところに注目したらよいか?
という点です。
坪田先生によると、
人の評価の基準は3つある。
①Doing(行為)
②Having(属性)
③Being(存在)
①のDoing(行為)は、何をしたか。
子どもがお手伝いをしてくれた
仕事で遅くまで残業をした など。
②のHaving(属性)は、その人の地位や、持っているもの
クラス委員である、
営業部長である など。
③のBeing(存在)は、
その人の存在そのもの
「お手伝いして偉いね」
「遅くまで残業して頑張っている」というのは
①のDoing(行為)に対する評価。
「部長に昇格したなんてすごい」
「クラスで一番は、誇り」というのは、
②のHaving(属性)に対する評価。
坪田先生は、
DoingとHavingの評価は、
裏を返すと、
「〇〇しないと評価されない」
「〇〇にならないと評価されない」
というメッセージにもなってしまうと指摘しています。
これに対して、Beingの評価は、裏がなく、
「あなたが、いま、ここにいることが、嬉しい」ということ。
坪田先生は、特に親子関係において、
③Beingの評価を伝えていくことが大切だと言っています。
その人が、何をしてくれるかではなく、
地位や立場、持っているものでもなく、
相手の存在を、まず、認める。
人間の信頼関係は、そこから始まるのかもしれません。
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