子どもの頃、大人から言われた一言に、納得できないものの、言い返すことができなくて、もやもやした経験はないだろうか?
大人の話を聞いていて矛盾する点があり、「オカシイ」と指摘したら、「子どものくせに、偉そうなことを言うな」と言われたり、
こちらが頼んでもいないことをされて、不満を述べたら、「あなたのことを思って、こうしているんだよ」などと言われたり、
「自分の意見ははっきり言いなさい」と言われたから、はっきり言うと、怒られたり。
誰にでも、大なり小なり、そんな経験があるものだと思う。
成長するにつれて、子どもは大人には大人の事情があることを知る。
私自身、人間関係を上手くやっていくには、自分の心の中にもやもやしたものがあっても、
それを見て見ぬふりしたほうが良いと考えるようになった。
「世の中、そんなもんだ」と、どこか諦めてやり過ごすことが大人になることなんだと思うようになった。
森山至貴さんの著書「10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」」を読んで、
自分が
子どもの頃、大人から言われてモヤモヤした言葉、
仕事関係の人から言われてモヤモヤした言葉に類似する言葉を思い出し、
モヤモヤした理由が明確になった。
そして、そのモヤモヤを感じたことは当然であり、
正々堂々とモヤモヤして良いのだと思えてきた。 心の深いところにあった傷が癒されたようにも思う。
一方で、自分自身も「ずるい言葉」を使っていることに気が付かされた。
自分と相手との関係性、相手の状況、相手を取り巻く環境を踏まえて、
言葉を選ぶことがいかに大切か。
その点を改めて考えさせられる1冊。
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