稲田俊輔さんの著書「おいしいものでできている」は、読むとお腹が空いてくる1冊だ。
目の前に、一皿、出されているように感じながら、読むことになる。
稲田さんの「こだわり」には、「美味しいものが好き」という気持ちが溢れている。
子どもの頃に、食べたもの。
学生時代に食べたもの。
大人になって、自分なりにこだわりを持って食べているもの。
人それぞれ、大なり小なり、食べ物へのこだわりはあると思う。
料理への「こだわり」を他人から聞くと、ちょっと、うんざりしてしまったり、
「この人と一緒に食べにいったら、ちょっとめんどくさいだろうな」と思ってしまう場合があるが、
稲田さんの着眼点は、面白かった。
本書の中に収められている「遠足のおやつ」の話を読んで、
そういうの、あったなーと似たような経験を思い出した。
クラスメイトたちが、どんなおやつを持ってきていたか。
お菓子の交換の背景に見える、子ども同士の人間関係。
稲田さんのお店のカレー、食べてみたくなった。
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